金子富廣さん(1部40L3ID)2020年4月12日逝去 享年77
1943年生まれ。インダストリアルデザイナー。1965年桑沢デザイン研究所インダストリアルデザイン科卒業。1975年 金子デザインオフィス設立。1989年 株式会社オーブに社名変更。プロダクトデザインを中心に、関連するビジュアルデザイン、マニュファクチュアリングによるグローバルな視点にたったデザイン開発を実施。桑沢デザイン研究所の総合デザイン科プロダクトデザイン専攻 金子富廣ゼミを担当、後進を育てた。日本インダストリアルデザイナーズ協会(JIDA)会員。
受賞に、機械工業デザイン賞・経済産業大臣賞、日本産業広告協会・銀賞&特別賞、USA、 アニュアル・デザインレビュー ’98、ドイツ、デザインイノベーション ’91、UK. インターナショナルデザイン イヤーブック ’95選定、グットデザイン賞「Gマーク」ロングライフデザイン賞など多数。
羽生道雄さん(2部31L研)2021年1月11日逝去 享年88
1933年生まれ。デザインプロデューサー・プロダクトデザイナー。1956年桑沢の夜間部第1期生として卒業。卒業後桑沢デザイン研究所の助手を経て専任講師として初期の桑沢の教育に尽力した。その後独立し、1972年、モノプロ工芸株式会社・モノプロデザイナースを設立。金属洋食器や刃物、工具などの生活用品のデザインをトータル的に提案する一方、経営戦略、CIデザイン、中小企業におけるデザインの統合化戦略など幅広いデザイン活動のほか、東北芸術工科大学名誉教授、国連や日本政府のODA参画など多くの公職にもついた。
受賞に、毎日産業デザイン賞、グッドデザイン特別賞、「燕市の洋食器デザイン」のニューヨーク近代美術館永久保存、国井喜太郎産業工芸賞、USA シカゴインターナショナルハードウエアショウ ブルーリボン賞、桑沢特別賞(2011年)など多数。著作に、暮らしのデザイン「ナイフ」、「日本の近代デザイン運動史」など。
また、1988年から1989年には、桑沢デザイン研究所改革のため「明日の桑沢を考える会」の会長として多くの同窓生の英知を結集し「意見書」を作成、その内容と活動は、その後の桑沢と同窓会に強い影響を与えた。
中山 泰さん(1部43L3GD)2020年8月28日逝去 享年73
1947年 札幌市生まれ。 1969年、桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン研究科卒業。 1970年 、桑沢の同級生だった真鍋立彦 、奥村靫正らと『Work Shop MU!! (ワークショップ ム!!)』を設立。大滝詠一作品やナイアガラレーベルを始め、はっぴいえんど、サディスティック・ミカ・ バンド、YMOなど、カッティングエッジなアーティストたちのジャケットデザインを数多く手がけ、国際的レベルまで引き上げていった。これらの作品集が2006年に出版され、その記念展が原宿のドゥファミリィ美術館で開催された。2007年、この活躍に対して桑沢デザイン・オブ・ザ・イヤー賞が贈られた。
1977年に『Work Shop MU!!』解散と同時に独立。 1991年、(株)中山泰カンパニー設立。グラフィックデザイナー、 イラストレーターとして活躍。2019年、「ナイヤガラレーベルデザイン集」を出版した。
戸田 ツトムさん(1部48L3GD)2020年7月21日逝去 享年68
1951年生まれ。グラフィックデザイナー。1973年桑沢デザイン研究所卒業。1980年以降、多くの装幀・エディトリアルデザインにおいて若い読者層の支持を得る。1989年『森の書物』の刊行によりDTPの可能性をいち早く国内外に提示。そのほか、ハイビジョン映像やデジタルコンテンツの制作、新聞・雑誌のアートディレクションも多く手がける。神戸芸術工科大学教授。2008年、論文「シンボルから陰影へ グラフィックデザインにおける象徴表現への批判と諧調表現の近代史」により神戸芸術工科大学から博士(芸術工学)の学位を取得。著書に、『断層図鑑』(北宋社)、『庭園都市』(どうぶつ社)、『電子思考へ…』(日本経済新聞社)、『D-ZONEエディトリアルデザイン1975-1999』『陰影論』(青土社)など。作品展に1998年、新宿パークタワー:EPSON MAXART EXHIBITION 「戸田ツトム作品展」。2000年、ギンザ・グラフィック・ギャラリー:D-ZONE 戸田ツトム展。受賞に1993年 第1回桑沢賞、1985年 『エリック・サティ』他により講談社出版文化賞ブックデザイン賞。