┃桑沢地域賞
瀧澤久仁子(染め・織作家/2部34D技専・タイ、チェンマイ在住)



約20年前にタイに移り、自然素材を使った「アジアの衣(ころも)」を制作しています。日本でも作品展を数多く発表されています。また、アジアの民族衣装の研究も幅広く展開されています。

1937年、東京生まれ。1959年桑沢デザイン研究所卒業、市田、亀井、蝶理の各意匠企画室勤務後、1967年より草木染めによる衣づくりを始める。1977年より西武百貨店、有楽町阪急、玉川高島屋など各地で個展開催。1987年にタイのチェンマイに移住、自然素材を使った「アジアの衣」を制作し現在に至る。
2004年に千葉市美術館および長崎ハウステンボスで、収集したアジアの民族衣装および染織布作品による「太陽と精霊の布展」開催。2005年、同展を宮城県立美術館で開催。2006年3月、玉川高島屋で「瀧澤久仁子 アジアの衣展」開催。

■受賞のことば
20年ほど前に主人とふたりで東南アジアを旅行したとき、いろいろなめぐりあわせがあって流れ着いたようにチェンマイにつきました。それまで藍染めなどをやっていたのでチェンマイでの織・染めに魅せられ、以来20年やってきたことでこの賞をいただけたのだと思います。