┃桑沢特別賞 遠藤　享（グラフィックデザイナー・版画家／1部36L3GD） 1962年桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン研究科卒業。日本を代表するグラフィックデザイナーの一人。オーディオテクニカ社の広告や版画作品はコンピュータでイメージ表現した静けさのある独特の作風で知られています。 BHARAT BHAVAN国際版画ビエンナーレグランプリ、ラハティ・ポスタービエンナーレ・オリジナル部門1位、クラコウ国際版画トリエンナーレ特別賞など、国内外にて多数受賞。その作品は世界各国で賞を受けており、大英博物館（英国）、ワルシャワ国立美術館（ポーランド）、サンパウロ美術館を初め、世界の約20カ国の有名美術館と国内の主要美術館に作品が収蔵されています。 版画以外の受賞に、1987年講談社出版文化賞「ブックデザイン賞」、1992・1994年オリンパスネオンSDA大賞（通産大臣賞）など。また1999年に紫綬褒章受賞されました。今年3月には5年ぶりに版画の個展を銀座で開催しました。 ■受賞のことば 僕が桑沢に入ったころはまだ原宿も静かで表参道は夜に歩くと恐いくらいで、現在のにぎわいにはびっくりします。今日、桑沢賞をいただけることになりましたが、なによりうれしいのは佐藤忠良先生のトロフィーをいただけることです。学生時代は先生の授業を受けたり、先生とともにデモに参加したりといろいろの想い出があります。桑沢に入ってこのようなたいへん立派な賞をいただけることになりありがとうございました。