アンドレア・ブランジ特別講演会が桑沢校舎で開催される ( 2007年05月16日掲載 )

image_02イタリアを代表するデザイナー、建築家、評論家そして桑沢デザイン研究所および東京造形大学の客員教授でもあるアンドレア・ブランジ氏の特別講演会が8月24日(木)に桑沢渋谷校舎1階会場で開催されました。
テーマは「デザイン思考:酵素の領域」。司会およびコーディネーターはインテリアデザイナーの内田繁氏(1部40L2C)で会場には学生、一般を含めて約250名が参加しました。


「日本人は小さなことにでもデザイン性、芸術性を見出す、そして小から大へつなげるデザイン力を持っている」「デザイナーと建築家はともすると乖離しがち であるがこれからは融合していかなければならない」「建築は19世紀まではモダニティとソリューションはテクノロジーを介して表現されてきたが、20世紀 は流動性、柔軟性つまり〈酵素〉を介して表現された。建築はそれらによって都市機能を持つようになった」「都市を構成するのは建築ではなく人間となるだろ う」「デザイナーはモノの形を考えることから、企業のサービスの質までを考えなければならない仕事に変化してきている。デザインという特殊な領域から大衆 化へと向ってきている。つまり誰もがデザイナーになりうる時代へとなった」「デザイナーは21世紀の主役となるだろう。それには新しい市場・情報・サービ スを考え出すことができることが重要だ。そして移り行くシステムに柔軟に(酵素のように)内側から対応する能力が必要だ」「デザインは目で見るばかりでは なく五感で創り出すべきだ」などなど示唆に富む内容でした。


後半は映像によって、氏の進行中の仕事や、プロジェクト、コンペ参加作品などの説明が行われました。
この講演会は、主催:桑沢学園、桑沢デザイン研究所同窓会が協賛しました。