2009年 夏期基礎造形講座が無事終了しました。 ( 2009年10月14日掲載 )

2009年「夏期基礎造形講座」は、前期・8月11日(火)〜15日(土)、後期・17日(月)〜21日(金)の日程で行なわれ、昨年よりやや増の112名の参加となりました。

今年で18回目を迎えた夏期講座。この講座はデザインに興味のあるビギナーの方や、桑沢や美大受験などを検討中の学生さんを対象にしている講座で、今年も日中コース(前・後期)、立体・図法コース、夜間コースに参加したみなさんは暑さにめげず熱心に授業を受け、10日間の日程において無事終了いたしました。

 

以下、運営担当のもりいくすおさんのレポートです。

 

 

09-kakikouza-06夏期基礎造形講座というのはこの20年ほど変わらず、徹底してアナログの作業を受講生のみなさんに勉強してもらっております。

5日ないし、10日というあいだ、貴重な夏休みを返上して毎日課題が出て、結構ハードです。それをほとんどの生徒さんが頑張ってやり遂げるのですから毎年感動をいただきます。

しつこくものを見る、それを表現する、又はまっすぐ線を引く、キレイに塗る、という作業をしたことがない彼らは「やれば出来るんだ」という自分の隠れたスキルを発見して、今年の参加者のみなさんも感動を土産に持って帰ってくれました。




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十数年前にマッキントッシュが出回り始めた頃は、アナログがいいのか!?デジタルがいいのか!?などという不毛の議論がバックヤードで 盛り上がったものですが、これはもちろん言うまでもなく「両方出来るのが」いいわけでして、行き当たりばったりのパソコン作業に、色彩計画を練られる頭脳のフォローがあれば百人力なわけです。夏期講座ではそこのところを注目して、このデジタル時代に「基礎の基礎」をわざわざ頑張ってもらってます。

んまぁ、あとはその百人力を雇ってくれるところがほしいんですが (TдT)。ほんと不景気ってだいっきらい!。




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さて、夏期講習に参加する生徒さんの90%は未経験者で、道具を1からそろえなきゃいけない人が多く、この不景気ですとその散財がじゃっかんお気の毒です。

ひと昔前は「いま買っておけば、どうせ授業や仕事場で使うんだ!」と発破をかけておりましたが、いまはあれですってね。烏口なんかは学校でも使わないらしいんです。職場では言わずもがなです。学校って桑沢のことですよ。使わないんですって。(厳密には一部の先生がご使用になります)

デザイン用品販売の岩田商店さんでは夏期講習だけのために在庫を抱えるのもむずかしいということでいつもご無理を申し上げて夏期講座限定で仕入れてもらっているのですが、来年になればまた値上がりということで、夏だけの勉強に高い買い物をしないで済む妙案はないものか、担当といたしましてはいろいろ無い知恵絞って考えました。

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そこで、コレをお読みの先輩、後輩(もちろん一般の方も)のみなさんにお願いがございます。もう使わなくなって遊んでる烏口・烏口コンパスがございましたら、是非、当・同窓会に寄贈して頂きたいのであります。

そうしましたらそれを毎年、受講線のみなさんに貸し出したいと思います。

 

ここに来て、昨今ほんとうにアナログ作業の大切さが見直されております。アナログに興味を持った生徒さん達に極力負担をかけずに授業に望んでいただき、ハードな授業で負担を頑張ってもらいたいと思うのです(笑)。

 

このような作文の上でお願いするのはたいへんぶしつけとは存じますが、どうぞお助けくださいませ。

 

お問い合わせは同窓会事務局までお願いいたします。

 

■記:もりいくすお(同窓会理事/イラストレーター=1部60L2A)