北京オリンピック開会式に「Merry」が咲いた! ( 2008年08月18日掲載 )

8月8日、北京オリンピックの開会式に、子どもたちの笑顔が広がりました。


午後9時(日本時間午後10時)すぎ、テーマ曲が流れると、白い衣装の女性たちが一斉に傘を開き、プリントされた世界各地の子どもたちの笑顔の写真を掲げ、会場最上段の壁面にもぐるりと一周、笑顔が映し出されました。五輪のスローガン「一つの世界、一つの夢」を表現しました。多くはアートディレクター水谷孝次さん(2部50GD2)が23カ国を回って撮影したものです。 笑顔の写真は、05年の愛知万博に続く採用で、水谷さんは愛・地球広場にあった巨大な屋外画面に会期中、世界の人々の笑顔を映し出しました。将来の夢を語ってもらい笑顔の写真を撮る「メリープロジェクト」と題する企画の一環です。


水谷さんは昨年末、北京五輪開会式の総監督を務める映画監督、張芸謀(チャン・イーモウ)さんが世界の子どもの写真を使いたがっていることを知り訪中。張監督らに会って「子どもの笑顔ならここにある」と提案し、採用が決まったそうです。さっそく日本人155人を含む写真1,644人分を送りましたが、その写真がどう使われるか当日まで秘密だったそうです。


「万博、五輪と大きなイベントの橋渡しができたのはうれしい」と水谷さん。万博と五輪を笑顔でつなぐかたちになりました。 なお、このオリンピックの会期にあわせ、8月8日から31日まで、東京・六本木ヒルズで“世界に、MERRYな花を咲かせよう!”をテーマに「Merry Gerden!」を開催、こちらも笑顔が満開でした。