矢吹申彦個展「文人素朴画」が銀座 福原画廊で開催 ( 2008年05月27日掲載 )

夏目漱石、芥川龍之介、正岡子規、久保田万太郎、吉田健一、池波正太郎、宇野千代、吉行淳之介、向田邦子など“文人”が“文人”たる「いい顔」をした作家二十人をアクリル、顔彩と様々な手法で生き生きと描いた矢吹申彦さん(1部41L2A:昨年桑沢デザイン・オブ・ザ・イヤー賞受賞)の個展「文人素朴画」展が5月21日より31日まで東京・銀座 福原画廊で開催されています。


実際に残された写真から描いたのではなく、きっとこの人にはこんなひとときがあっただろうなと矢吹さんが思い描いた「想像画」だといいます。だからそれぞれの文士ごとに、ちょっとした遊び心やなぞかけが施されており、その文人の愛好者なら「ああ、そうか、あれね」ときっと気が付くはずです。その仕掛けを探すのも楽しいといえます。


いわゆる「文豪」ではなく、一癖二癖ある「文人」。一本筋の通った生き方が見える文人たちって、ほんとうに様子がよく、それぞれの文人に矢吹さんが寄せる想いがふつりふつりと伝わってくる佳展です。


会期:08年5月21日〜5月31日まで
福原画廊 〒104-0061 東京都中央区銀座7-5-15 銀座蒲田ビル 2F