内田繁講演会&トークセッションwith五十嵐淳 ( 2010年06月01日掲載 )

内田繁所長が北海道インテリアコーディネーター協会主催のフォーラムで講演をされ北海道の建築家やデザイナーたちに刺激を与えてくれました。


内田繁講演会&トークセッションwith五十嵐淳

「日本人のインテリアデザイン」

〜時空の記憶より生まれる弱さ感覚のデザイン〜

●2010年1月27日 18:30〜21:00 札幌エルプラザ3Fホール

主催:北海道インテリアコーディネーター協会 共催:社団法人インテリア産業協会北海道支部




「弱さという感覚、世界デザイン」について

商業施設、公共施設や一般住宅、マンションなどの内外装を手がけているインテリアデザイナーが集う北海道インテリアコーディネーター協会が、半年の時間をかけようやく実現した内田繁所長の講演会。会場には若手デザイナーからベテラン建築家や大学講師、什器メーカーの営業マンまで総勢180名が席を埋め、熱心にメモを取る姿も見うけられました。

テーマは「座・間・風・飾・色・心」など日本のデザイン感覚の底にあるものとは・・・。について茶室やお寺のスライドを使い解説。“ぼやけたもの、霞んだもの、透けたもの、ゆらいだもの”といった、繊細で一見壊れやすいもの、柔らかくて不定形なものなどが持つ独特な美的世界について講義していただきました。特に京都などに発達した日本建築の合理性や美的感性の遡上を持たない北海道にとり、新鮮な驚きとあこがれもあり予定時間を大幅に越えての講演会となりました。

北海道在住の若手建築家五十嵐氏と「これからのデザインはどうなっていくのか」という対談では、桑沢デザイン研究所長として学生とのエピソードも交え日本デザインの原点とは、をあらためて自覚させて頂き有意義な時間を過ごすことができありがとうございました。



北海道支部長 阿部清秀