
「MISTERY NIGHT TOUR・稲川淳二の怪談ナイト」レポート ( 2010年11月05日掲載 )

毎年、桑沢賞授賞式をなごやかに盛り上げてくださる司会の稲川淳二さん(1部44L3ID)の怪談ライブ
「MISTERY NIGHT TOUR・稲川淳二の怪談ナイト」が、9月25,26日に福岡市の住吉神社能楽殿におきまして開催されました。
今年で18回目を迎える全国ツアーのなかでも、能楽殿で公演されるのは福岡だけということで、今回特別に取材させていただきました。
興味深いことに,若いお客様が多く小学生もお行儀よく座っていました。350名入れる桟敷席は、《怪演》前にはすでに満員御礼となりました。
公演終了後、お話をお伺いさせていただきました。
Q1:能楽殿で公演されるのはなぜですか?
古くからの友人が福岡にいて、こちらの能楽殿の保存活動をしています。
僕自身、福岡の街はとても好きですし、このような日本建築(昭和13年築)は是非、残してほしいと思います。
Q2:桑沢の先輩として後輩になにかアドバイスをいただけますか?
僕が企業デザイナーとして働いていた頃は、年齢や職業を超えて、
もの作りに取り組もうとする情熱的な環境がありました。 (ご自身のカーデザイナーの逸話をまじえながら…)そういう環境にいると、「この仕事がやりたい!続けたい!」と感じてやる気がでてくる。感動してやる気がでてくるんですよね。
桑沢賞で長年司会をさせていただいていますが、最近はやる気のある人とない人の差が大きくなってきているように思います。
才能の前にやる気ありきですね。桑沢の先生には、学生がやる気がでてくるような、感動する授業をしていただきたいですね。
学生には感動を与え続けなければいけないと思います。
Q3:稲川さんは、いつ頃から霊に興味を持つようになられたのでしょうか?
僕の母が面白い人で、夜、僕と弟を寝かしつける時にいつも怖い話をしてくれました。
私と弟が寝ている蒲団と蒲団の間に、母がすわって怪談をするんです。
母の頭の上に電気がついてて、話もうまくてけっこう怖い…
で話し終わると「おやすみなさい」と言って電気を消して部屋から出ていっちゃう…
で私も弟も頭から蒲団をかぶって「大丈夫か?大丈夫か?」って(笑)はじめは怖かったんだけど、だんだんおもしろくなって《怖面白い》になりました。小学校の頃には、雨で体育の授業がない時は教壇で語り部になっていました。
公演終了後のお疲れも感じさせずに、親切丁寧にお答えいただきました。(以前の舞台セットで、「水車小屋」のときは本当に水を流したそうです。)
《生きていること》を実感したい方は、是非どうぞ。
病みつきになる方もいらっしゃるようです。
スタッフのみなさん、後片付けのお忙しいなか写真撮影にご協力ありがとうございました。
これからも、ご活躍を心よりお祈りいたします。
九州支部 中村徳子(55D2A)