KDSdosokai 「KDSdosokai」は、桑沢デザイン研究所同窓生の近況や活躍、同窓会の活動を
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トピックス

平成22 年度 桑沢祭「TOKYO +」にぎやかに開催

恒例の桑沢祭の今年のテーマは「TOKYO +」。10月9日(土)から11日(月・祝)の3日間の日程で桑沢校舎において実施しました。

校舎全体に施した装飾は反響が多く良い雰囲気づくりのなかで、ファッションショー、桑沢グランプリの実施のほか、イベントとして、個展、桑パン(桑沢パンツ)など行ないました。

人気の「ファッションショー」は、参加者が多く時間の短縮に苦慮しましたが、にぎやかに行なうことができました。

「桑沢グランプリ」も予想以上の出展希望者があり、初日の開始時間に展示が完成していないところもありましたが多くの作品が集まりました。

「個展エリア」では、オブジェが非常に大きい力作が多く集まり皆さんに楽しめていただけたと思います。

また、学生会が主催した「桑パン」(桑沢パンツ)には参加者が大勢あつまり、特に三日目に開催されたリリー・フランキーさんの審査会が大反響でした。

以上、9日と10日の午前中は雨天にたたられましたが、来場者数は約1500 人を数え、同窓会や先生方の協力もあり、大きな問題や事故も無く無事開催することができました。




平成22 年度 桑沢祭実行委員会

実行委員会会長 鈴木 智仁 記

STRAMD 第1期生で学ぶことについて

企業経営に「デザイン思考」を取り入れる、そのための人材「デザイニスト」の育成を目指すというSTRAMDの教育理念に惹かれて、今年の4月から開講の夜間の社会人コースを受講している。これは桑沢デザイン研究所の内田繁所長が「桑沢を日本で一番進んだデザイン学校に」との強い意図を持って始められた企画で、今デザイン分野が世界的に見て新しい展開を見せ始めた最新の実験コースでもある。

講義の内容は実に幅広く多岐にわたり、戦略デザインと経営に関わる講座を柱に、日本文化のような思考の基本になるものからWebマーケティングやサステイナブルデザインといった「旬」な内容のものまで、バランスよくラインナップされていて、飽きる暇もない。

週に2回、仕事を終えてから3時間の授業。月に1回は土曜日に企業の経営トップなどを招いた特別講義が開かれる。夢中になって受講しているうちに、あっという間に前期が終了した。


 


前期の講義は「基礎教育と理論」を中心として行われたが、特別講義を含み30講
座のどれも大変興味深いものだった。

講義全体の主宰者とも言える中西元男先生の「戦略経営デザイン論」では、銀座松屋や伊藤忠商事など、長年に亘って中西先生が取組んでこられた企業の再生や理念構築から始まる本格的なCIの実例を見ながら企業を蘇らせる「蘇業」の面白さを学んだ。

紺野登先生の「知識経営論」では、Apple、Nokia など「知識デザイン企業」について学び、観察からプロトタイピングに到るデザイン手法、顧客の潜在ニーズをプロダクトとして生み出していく方法論を知ることができた。

各講座で話される先生方の独特の考え方や言い回しに新鮮な驚きを感じることも多い。

内田繁先生が「デザイン概論」で話された、日本文化における「弱さのデザイン」、「全人類が持っている前文化的記憶に訴えかけるデザインは多くの人の心に響く」ということ、半田智久先生が「創造と知性」での中で言われた「日本人はリーダーではなくイニシエーター(改革者)である」などの考え方は、強烈に印象に残っている。

またファッション業界からは横森美奈子さん、WEB業界からは石黒不二代さん、といった各業界の第一線で活躍する方々のお話も、ビジネスのリアリティと迫力のある素晴らしいものだった。

 

 

 

 

 

 

 

土曜日には、異色の「ワイン&マナー」といった講義も開かれた。実際にワイン事業の会社を起業された松浦尚子さんのワインの試飲を交えながらの講義も、大変興味深く楽しかった。

 

講義の内容に加えて魅力的なのが受講生の顔ぶれだ。年齢は20代後半から60代まで。職業はデザイナーや建築家からコンサルタント、企業の経営者までと実に多彩で、皆熱心なので刺激を受けるし励みになっている。

5〜6人のグループでひとつの課題を研究して成果をプレゼンテーションするというグループワークは難題だが、個性豊かなメンバーとの交流は愉しく、克服しがいがある。

次々に新しい情報のシャワーを浴び、充分に咀嚼する間もなく次の授業に臨むという毎日を繰り返すうちに、不思議なことに、自分のなかにある種の栄養素が吸収されて蓄積されているような感覚を覚えるようになってきた。



前期で学んだこれらの知識は、すぐに実践に結びつくというよりも、これから後期にかけてより実務に近い内容を学んだときに、吸収されていた栄養素が効いて、実際の仕事に役立つものとなるのだろうと思う。

かつて短大を卒業後、商社に就職していく同級生を横目に、桑沢で学んだことは、私にとって人生最初の大きな転機となった。学んだのはデザインだけではなく、その後の私の人生のあらゆる場面で、桑沢で学んだ「時間」が栄養素となって効いていた。

いまSTRAMDで学んでいることも転機となり、過ごしている素晴らしい「時間」がこれからの私に大きな影響を与えることは間違いなさそうだ。


記: 田辺 千晶(1部56L2Cイ住) プランナー・同窓会理事


●STRAMD ブログURL http://stramd.kds.ac.jp

【新連載】卒業生の生きざま&クワコンさんいらっしゃ〜い!

新連載の『卒業生の生きざま』と『クワコンさんいらっしゃ〜い!』を公開いたしました。

桑沢スポット報道

第18回桑沢賞表彰式が開催されました

多くの感動、濃密な時の経過・・・・。そんな表現がぴったりの第18回桑沢賞の表彰式が、5月22日(土)の7時より、東京・原宿クエストホールにおいて開催されました。


今年は多くの桑沢在校生の参加もあり昨年を越える約480名の参加者をかぞえ、タレント&工業デザイナーの稲川淳二さん(1部44L3ID)の司会により、にぎやかに表彰式が行われました。


大豆生田同窓会会長による開会の挨拶では、「今年で同窓会総会は50回を迎え、そして桑沢洋子先生の生誕100年の節目の年です。多くの活躍する卒業生を輩出した桑沢をさらに発展させ活気づけるこの桑沢賞を今後ともよろしくご支援ください」と語りました。


桑沢賞(本賞)は、ファッションデザイナーのMUG氏と漫画家の藤原カムイ氏に贈られました。また、桑沢特別賞はグラフィックデザイナー・版画家の遠藤享氏と写真家の高梨豊氏に。そして今回新設となった桑沢スピリット賞にはスタイリストの坂本久仁子氏に贈られました。そして桑沢新人賞は8名のみなさんが選ばれ、その中から桑沢最優秀新人賞にスペースデザインの本田真悠さんが選ばれました。

各賞の受賞者には、賞状、トロフィー(佐藤忠良先生:作)、副賞、賞金が手渡され、参加者のみなさんより盛んな拍手を受けました。 引き続き、桑沢賞選考委員の森山明子氏の桑沢賞審査報告があり、同じく選考委員・桑沢所長の内田繁氏の乾杯により記念パーティが行われました。会場では、参加者のみなさんや受賞の方々とともに会場のあちこちで会話の花が咲き、賑やかでなごやかな雰囲気ですすむなか、表彰式でのナレーションをつとめ、今年より同窓会副会長のもりいくすお氏の中締めにより、無事終了いたしました。


●画像をクリックすると、詳細をごらんいただけます


mug
桑沢賞

MUG
(ファッションデザイナー/1部90D2B)
kamui
桑沢賞

藤原カムイ
(漫画家/1部54L2A)


endo
桑沢特別賞

遠藤 享
(グラフィックデザイナー・版画家/1部36L3GD)
takanasi
桑沢特別賞

高梨 豊
(写真家/2部35L2)


sakamoto
桑沢スピリット賞

坂本久仁子
(スタイリスト/1部58D2A)
honda
最優秀新人賞

本田真悠
(スペースデザイン/1部H21SD3D)


sinjin
桑沢新人賞

2010桑沢新人賞受賞者一覧
内田成美  (プロダクトデザイン/1部H21PD3D) 
北川智則  (ファッションデザイン/1部H21FD3F)
田中志保 (ビジュアルデザイン/1部H21VD3C)
田中純哉  (プロダクトデザイン/2部H21PD2D)
月足智子 (ビジュアルデザイン/1部H21VD3C) 
本田真悠 (スペースデザイン/1部H21SD3E)
前 和子 (ビジュアルデザイン/1部H21VD3C)
松原士門  (ビジュアルデザイン/1部H21VD3B)


※今回の桑沢賞各賞の賞状は、昨年の桑沢賞を受賞したグラフィックデザイナーの大久保裕文さんにデザインしていただきました。
賞状の文面を「360 度グラフィックス」の伊丹氏に水彩紙にインクジェットプリントをお願いし、そこに画家の寺門孝之氏に幸運の意味を込めてトランプマークのドローイングを描いていただきました。額装は「360 度ギャラリー」によるものです。

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1. 氏名

2. フリガナ

3. 卒業クラス(わかる範囲で結構です)
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